17日は片道2時間かけて綾部市の「三土市」へ。続く18日は片道1時間半かけて大阪は藤井寺市の「道明寺手作りの市」へ出店してきました。両会場とも移動時間を楽しいドライブにしてくれる魅力的な場所です。荷物満載の老いぼれサンバーも快調に走ってくれます。(道明寺については次の記事で。)
三土市は、時折小雨がぱらつく中でも多くのお客様にご来場頂き、私も最後まで楽しく過ごすことが出来ました。
最近は市が終わりに近づくのが寂しいと感じるくらいです。
暑い時期、屋外ブースでのネルドリップに挑戦しているのですが、ご自身でコーヒーを淹れられるお客様からご質問を頂くことが多くなりました。「家でドリップがうまくいかないのは何故か?」とお困りの方が多いように見受けられます。
生豆の質、焙煎、挽き具合、水、鮮度、温度、湿度、規定量、時間、それぞれに使用する正確な器具。ざっと挙げてもこれくらい注意しなければならない点があります。まず、味の大枠を決めているのはドリップよりも、そこに至るまでの内容です。ドリップする方法や技術は、その素材が持っている味のどの部分を引き出して、飲み頃に合わせるかということだけです。どれもおろそかにすることは出来ませんが、どこに問題があるのかというポイントを整理しながら何度も試すことが大事かなと思います。一年を通じて過酷な条件で淹れ続けて知り得ることの出来た、いくつかのポイントについてはお話させて頂いています。
しかし、当店も常に万全かと問われれば、上に挙げた温度管理のポイントについてまだまだ改善する必要があります。冬に向けて多くのお客様にお応え出来るだけの充分な熱量と電力を確保出来るようにしなければなりません。
雨で気温が低くお日様もなく、ソーラーパネルとサニークッカーも使えない。そんな時こそ「きりん君」と「Source1」の組み合わせによる「木質バイオマス熱電発電」が有効か試されます。
きりん君の天板にSource1を載せると、いい感じで収まります。ペレットは湿気に弱く完全燃焼するまで10分ほど時間がかかりました。
発電が始まると、まず冷却用ファンが回るはずなのですが・・・五分ほど経っても変化ありません。一緒に見ていた人たちの間にも不安がよぎり始めたその時、
「今、ファン回った!」
「え!ホント?・・・全然回ってないよ」
「・・・すぐ止まった」
「・・・気のせいじゃない?」
「あ、ほら!回った」
「ん!?おお~!」
「ライトも着いた~!」
小さな点灯式に立ち会って頂きありがとうございました。成功してほっとしました(笑)この日はここまででしたが、これで「手作りエネルギー」も次のステップへ入ることが出来ました。
三土市の主催である志賀郷の皆さんは安全な食やエネルギーの活用にとても積極的です。この日はペットボトルを使った風力発電機を手作りしようというワークショップも開かれていました。ですから、こういった訳の分からない実験も面白がって自由にやらせてくれるありがたい所です。都会の会場でやってたら変な目で見られる上に怒られるでしょう(笑)
綾部はちょうど稲刈りの時期でした。当店も収穫の多い一日となりました。