この記事は「関連記事:上手にドリップするには? – 分量・温度・時間と濃度の関係 –」の続きになります。
ここからの内容は初心者やご家庭向けとは言えませんが、知っておくと次の段階へ進むヒントになるのではと思います。
工程2~4で【圧力】を加える手法や専用器具があることをご存じの方も多いと思います。
その中でも圧力と聞いて思い浮かべるのはエスプレッソマシンかと思いますので、まず分かりやすい例としてその抽出原理をお示しします。
専用機械を使いボイラーで生み出す水蒸気による高い圧力(9気圧前後)を利用して、常圧では水を通さないほど細かいメッシュの粉とフィルターを透過させることで、通常時には溶け出しにくい成分までがごくわずかな時間(数十秒)で抽出されるようになるというものです。
この場合は「水圧」という【圧力】の一種を増減させることが、成分の抽出量を調整するための重要なポイントになっています。