2025/1 Ver 1.0 プレ公開(調整中)
- ハンドドリップ用の基本的なレシピ作成を自動化出来るアプリです。
- ご希望のケースに合わせたレシピのカスタマイズも可能です。
- 作成されたレシピに沿って実際の抽出プロセスをサポートするガイド機能付き。
- ガイド機能:注水パターンの目安値一覧、チャート表示、ドリップタイマーと連動したガイドライン。
- 抽出を行う手順
①焙煎度・TDS濃度を選択すると、それに応じた初期値が設定されます。
※現バージョンで挽目と温度は計算に影響しません
②フォームに目的の杯数、分量、時間、温度を入力。
③レシピと抽出の準備が整ったら、ドリップタイマー下部のスタートボタンをクリック。
④ガイドラインの表示に沿って注水を進めるだけで、安定した抽出が行えます。
- 各用語の解説 ⇒ ?マーク
- ガイドラインの色:青色⇒注水、灰色⇒待機。赤線:ドリッパーからコーヒーが落ち切った時点で抽出終了。
- 注ぎ方:ガイドに表示された区切り線上に各ステップでの目標値が表示されています。注水ステップと次の待機ステップを合わせて「1投」とし、それを注水回数分繰り返して行きます。
- 出来るだけ一定の流量を保ち、「の」の字を描くように全体に回しかける。粉面から数cmの高さでのサークルプア推奨。
- 初期値によるレシピは、杯数を変えた場合でも抽出コントロールチャートの「理想的な範囲」に収まりやすいように設定されています。TDS濃度:中くらいで1.4%前後。収率21%前後というやや濃い目想定。
- ドリッパーはじめ器具類は杯数に合った容量のものをご使用下さい。一般的なご家庭用器具の場合、4~5杯分(抽出量:800gほど)までが、杯数を変更しても濃度を一定に保てる上限になります。
- 濃度計をお持ちの場合、関連記事内の「Brewing Control Chart Generator」アプリを使って結果を確認してみましょう。
- 分量ボックス下部のリセットボタンで全ての結果をクリア。初期値に戻ります。
- チャートをダブルクリックすると元の表示形式に戻ります。
- 注水パターンチャートの保存方法:チャート右上コントロールバーの左端📷️ボタンをクリック。※その他のデータも含めた一括保存機能は正式版で提供予定。
- スマホ表示の場合:このページを標準ブラウザで開き、横画面での使用を推奨。
- お気に入り・ホーム画面に登録してもらうとすぐ使えます。
- 詳細については関連記事も合わせてご参照下さい。
Coffee Recipe Generator
コンセプト
コーヒーに興味を持ち始めると、次のような希望が自然と芽生えるものではないでしょうか?
- ハンドドリップをやってみたい
- イメージ通りのコーヒーを作れるようになりたい
- いろいろな豆やレシピ、器具などを気軽に試してみたい
ハンドドリップがさらっと出来れば、もっとコーヒーを楽しめるのに…
コーヒーの世界には、そんな素朴な希望をことごとく砕き続けている厄介な壁があります。
- 豆(もしくは風味)とレシピ探し
- 個々のケース(目的、嗜好、豆や器具類など)に合わせたレシピ調整
- 不統一で意味もよく分からない専門用語や表現方法
- 安定した実践環境の維持
ハンドドリップの難しい点は、それを実際に行う技能的な面ではなく、準備段階でぶつかるややこしい問題たちに向き合い続けられるかどうか、という気持ちや環境といった面にあると当店では考えています。
興味関心(モチベーション)が高い状態であれば、知識を広げたり、試行錯誤したりすることが、自ら進んで行いたくなるほどの楽しみになると思います。
アウトドアコーヒーは、その気持ちが外に飛び出すほどになり、自然と体をフルに使って楽しもうとするものなので、その最たる例に当たります。
しかし、どんな目的であっても、「手間のわりに期待した成果が実感出来ない」という体験が重なると、それらは徐々に楽しみから苦しみへと変わってしまいます。
ハンドドリップの準備段階で避けることの出来ない、わずらわしく不可解なプロセスが、何より大事なモチベーションの維持にとって大きな障壁(ボトルネック)になっている、という望ましくない現状があります。
コーヒー屋として、ひとまずこの問題を何とかしないと…
多くの方が抱え込んでいるハンドドリップのもどかしさをスッキリさせたい
しかし、このような目標を実現するためには、これまで行ってきた現場やSNSなどを通じた実演や、言葉や画像による説明という情報伝達手段で伝えられることには限界がある、と感じるようになりました。
そのような情報は、それぞれの方の解釈で役立ててもらうことは出来ても、実際の抽出に手を差し伸べることは出来ないからです。
そこで辿り着いた解決策の一つが、情報と現実という異なる世界をつなぐWEBアプリの開発です。
コーヒー抽出の中で最もノウハウを必要とされ、気軽にやってみたい方にとっての壁となっている工程は、「それぞれの目的とケースに合わせたレシピ調整」です。
それが解消まで至らない理由は、それぞれの方にお好みの味があるのと同じように、「〇〇が一番」といった唯一解が存在せず、各ケースごとの最適解を求める必要があるためです。
原理的に言うと、最もシンプルかつ安定した結果が得られる抽出方式は、「浸漬式」と呼ばれる漬け置きタイプです。
このアプリの目的は、ハンドドリップで様々なコーヒーを楽しむために必要なプロセスを簡単にすることなので、バリエーションが豊富な「透過式」への対応がメインとなっています。(もちろん浸漬式用としても使えます。)
「簡単に」の意味は、計算や記録、あるいは予測や記憶と照らし合わせながら注意深く抽出を行うといった、慣れないと負担の大きい作業の一部を肩代わりするということです。
抽出の基礎的な理論に当店の専門的な知見を加えた高精度なアルゴリズムを搭載することによって、各ケースに合わせた適切なレシピと実行プランを自動的に作成してくれるアプリが完成しました。
さらに、その実行プランに沿って、実際の抽出プロセスをナビゲートするガイド機能も搭載しています。
「Coffee Recipe Generator」は、コーヒーを作る全ての人をいつでもどこでもサポートします。
固定比率法とは
- 自然科学に基づく視点でコーヒー抽出を理論的に捉える試みを通じ、当店が独自に体系化して来た手法の一つ。
- 再現性の高さとプロセス全体のシンプルさに重点を置いた手法。抽出プロセスの明確化に向けた様々な取り組みにおいて基軸となるアプローチ方法。
- ある透過式用レシピについて、その杯数を変更した場合、杯数ごとの濃度はバラバラという結果になる。既存の透過式用レシピが、分量をはじめとするほとんどの条件変更に対応出来ない、「柔軟性の欠如問題」の一端を示している。
- 個別の環境と結果による経験則に基づくレシピ作成プロセスは、各々の限定的な条件でしか成立しないため。
- 固定比率法では、ブリューレシオ(粉量と注水量の比率)、総抽出時間、挽目という条件を固定値とした上で、その他をケースに合わせて相対的に調整する。条件変更時に抽出プロセス内で発生する相互作用の複雑化を防ぎ、抽出結果のブレを抑制する。
- あくまでも、各ケースに柔軟に対応するための解決手順(アルゴリズム)を提供し、「最適な値」を求めるもの。抽出プロセスについての評価方法において、「どの値が最高」といったような、ランキング形式をはじめとする限定的な値を求めるタイプは不向き。
- 抽出条件の中でも特に変動しやすく把握しづらい注水パターン(水の流れ方)を明確にし、抽出方式、器具類や生豆の風味特性といった他の条件から切り離すことで、抽出プロセスそのものを捉えやすくする。
- 透過式についてのレシピ計算を実践する場合、現状はその抽出プロセスを近似・簡略化したモデルに基づいてアプローチするしか方法がない。このアプリで使用可能なモデルは最も単純な落ち切り型。
- 落ちきり型:ドリッパー側のコーヒーがサーバー側に全て移行した時点を1投として回数に加える考え方。
- ご家庭から趣味、実務に至るまで、コーヒー抽出に関わる全ての場面でオールマイティーに適用可能。
※継ぎ足し型の抽出プロセス内では変動的な要因がより多くなるため、安定した結果が得られにくくなります。
抽出プロセスが抱える相互作用問題に関する解説は関連記事をご参照下さい。
個人情報・著作権の取り扱いについて
- ユーザーの入力情報を弊社で収集・保管したり、利用したりすることはありません。
- 外部リンク・アプリで作成したレシピや画像の使用は自由です。
- 主要コードを含むアプリの複製・無断二次利用不可。※あえて、ソースコードの閲覧が可能な公開方法を選択している主旨をご理解下さい。
- 不具合や改善希望等ありましたら、メニューのContact、もしくは次のアドレスまでお願いします。mail@somacoffee.net