統計で見るコーヒーと世界
コーヒーに関する様々な統計データを紹介します。世界のコーヒー生産から消費、日本国内の動向まで、数字で見るコーヒーの世界を覗いてみましょう。
世界のコーヒー生産量 (2022/2023年度)
国 | 生産量 (60kg袋) |
---|---|
ブラジル | 約5,800万 |
ベトナム | 約3,000万 |
コロンビア | 約1,260万 |
インドネシア | 約1,185万 |
エチオピア | 約790万 |
ブラジルは世界最大のコーヒー生産国であり、世界の生産量の約3分の1を占めています。ベトナムは主にロブスタ種を生産しており、近年生産量を伸ばしています。コロンビアは高品質なアラビカ種の生産で知られています。
世界のコーヒー消費量 (2021年)
国/地域 | 消費量 (1000袋 60kg換算) |
---|---|
EU | 42,377 |
アメリカ | 27,653 |
ブラジル | 21,703 |
日本 | 7,472 |
インドネシア | 5,039 |
EUは、国別ではなく地域としての集計ですが、世界最大のコーヒー消費地域です。アメリカ、ブラジルも、生産国でありながら消費量も多いのが特徴です。日本は世界第4位のコーヒー消費国であり、その市場規模の大きさが伺えます。
日本のコーヒー消費量 (2022年)
年間消費量: 約43万トン (生豆換算)
一人当たりの年間消費量: 約3.4kg (生豆換算)
日本のコーヒー消費量は、世界的に見ても上位に位置しており、安定した需要があります。近年では、スペシャルティコーヒーの人気が高まり、高品質なコーヒー豆への関心が高まっています。
出典: 全日本コーヒー協会
日本のコーヒー輸入量 (2022年)
国 | 輸入量 (トン) |
---|---|
ブラジル | 約12万 |
ベトナム | 約8万 |
コロンビア | 約6万 |
インドネシア | 約3万 |
エチオピア | 約2万 |
日本は、ブラジル、ベトナム、コロンビアなど、様々な国からコーヒー豆を輸入しています。ブラジルからはアラビカ種とロブスタ種の両方、ベトナムからは主にロブスタ種、コロンビアからは主にアラビカ種が輸入されています。
出典: 全日本コーヒー協会
世界のコーヒー輸出量 (2022/23年度)
国 | 輸出量 (60kg袋) |
---|---|
ブラジル | 約3,900万 |
ベトナム | 約2,400万 |
コロンビア | 約1,100万 |
インドネシア | 約670万 |
ホンジュラス | 約548万 |
輸出量もブラジルが圧倒的に多く、世界のコーヒー貿易において重要な役割を果たしています。ベトナムはロブスタ種の輸出が中心ですが、近年はアラビカ種の輸出も増えています。コロンビアは高品質なアラビカ種コーヒーの輸出で知られています。
世界のコーヒー消費量(一人当たり) (2021年)
国 | 消費量 (kg/年) |
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フィンランド | 12.5 |
ノルウェー | 9.2 |
アイスランド | 8.9 |
デンマーク | 8.3 |
スウェーデン | 8.1 |
北欧諸国は、世界でも有数のコーヒー消費国であり、一人当たりの消費量が非常に多いのが特徴です。寒い気候や、"フィーカ"と呼ばれるコーヒー休憩の習慣などが、その背景にあると考えられます。
ちょっと面白いコーヒー統計
- 世界で最も高価なコーヒーは、インドネシアの「コピ・ルアク」で、ジャコウネコの排泄物から採取される未消化のコーヒー豆です。
- コーヒーの木1本から収穫できる生豆の量は、年間約500g〜1kg程度です。
- 世界で1日に飲まれるコーヒーの量は、約20億杯以上と推定されています。
- コーヒー豆の生産に使われる水の量は膨大で、コーヒー1杯分(125ml)を生産するのに約140リットルの水が必要とされています。