コーヒーの統計について

統計について | コーヒー用語集 | Soma Coffee Kyoto

    統計で見るコーヒーと世界

    コーヒーに関する様々な統計データを紹介します。世界のコーヒー生産から消費、日本国内の動向まで、数字で見るコーヒーの世界を覗いてみましょう。

    世界のコーヒー生産量 (2022/2023年度)

    生産量 (60kg袋)
    ブラジル 約5,800万
    ベトナム 約3,000万
    コロンビア 約1,260万
    インドネシア 約1,185万
    エチオピア 約790万

    ブラジルは世界最大のコーヒー生産国であり、世界の生産量の約3分の1を占めています。ベトナムは主にロブスタ種を生産しており、近年生産量を伸ばしています。コロンビアは高品質なアラビカ種の生産で知られています。

    出典: International Coffee Organization (ICO)

    世界のコーヒー消費概況 (2023年)

    • 日本は世界4位のコーヒー消費国。
    • EUは地域集計として最大の消費規模。
    • 1人当たり消費では、北欧諸国が高水準。

    日本は総消費量では上位ですが、1人当たり消費量では欧米諸国に比べてまだ伸び代があります。

    出典: 全日本コーヒー協会 統計資料

    日本のコーヒー消費量 (2024年)

    年間消費量(生豆換算): 400,218トン(前年比99.6%)

    日本は総消費量で世界4位。安定した需要の中、スペシャルティコーヒーや家庭抽出の多様化により、質・スタイルの幅が広がっています。

    出典: 全日本コーヒー協会 統計資料

    日本のコーヒー輸入量 (2024年・生豆ベース)

    指標 数値
    生豆輸入量 合計 360,287トン

    輸入はブラジル・ベトナム・コロンビアの上位3カ国で約3/4を占めます。詳細な国別・品目別推移や単価はAJCAの統計資料(各PDF)を参照してください。

    出典: 全日本コーヒー協会 統計資料

    コーヒー需要動向調査 2024年度(第22回・概要)

    • 習慣的飲用者: 74.3%
    • ブラック派: 47.4%
    • 味の好み: 苦み 31% / 酸味 14%
    • 傾向: リキッドコーヒー(缶以外)の飲用が増加

    出典: 全日本コーヒー協会 コーヒー需要動向調査 2024年度概要PDF

    世界のコーヒー輸出量 (2022/23年度)

    輸出量 (60kg袋)
    ブラジル 約3,900万
    ベトナム 約2,400万
    コロンビア 約1,100万
    インドネシア 約670万
    ホンジュラス 約548万

    輸出量もブラジルが圧倒的に多く、世界のコーヒー貿易において重要な役割を果たしています。ベトナムはロブスタ種の輸出が中心ですが、近年はアラビカ種の輸出も増えています。コロンビアは高品質なアラビカ種コーヒーの輸出で知られています。

    出典: International Coffee Organization (ICO)

    世界のコーヒー消費量(一人当たり)(概況)

    • 北欧諸国(例: ノルウェー)は、日本の2倍以上の水準。

    文化や気候の影響により、一人当たり消費は地域差が大きく、日本は今後の伸長余地があります。

    出典: 全日本コーヒー協会 統計資料

    ICO複合指標価格 (I-CIP) の最新動向

    2025年1月の月間平均は 310.12 USセント/ポンド(前月比+3.5%)。相場は天候・在庫・為替などの要因で大きく変動します。

    出典: ICO Coffee Market Report(要約記事)Qahwa World: January 2025

    世界のコーヒー輸出(2023/24年度)ハイライト

    • 全形態の世界輸出は1億3,727万袋(+11.7%)。グリーンビーンズ(生豆)は1億2,375万袋(+11.8%)。
    • 年間増加幅は統計開始以来最大。アラビカの輸出比率は62.4%
    • 地域別:南米6,613万袋(+30.7%)、アフリカ1,602万袋(+17.3%)、アジア・オセアニア4,062万袋(-6.7%)、メキシコ&中米1,451万袋(-4.1%)。

    出典: ICO Coffee Market Report(集計値の解説)Comunicaffè: Nov 8, 2024

    ちょっと面白いコーヒー統計

    • 世界で最も高価なコーヒー豆の記録更新
      2025年8月の「Best of Panama(BoP)」オークションで、Hacienda La Esmeralda農園のゲイシャ種が1kgあたり30,204米ドル(約450万円)で落札され、コーヒー史上最高額を記録しました。20kgのバッグ単位では総額604,080米ドル(約9,000万円)に達しています。これは従来の記録を大幅に上回る驚異的な価格です。
    • 単純に一杯当たりの原価を計算すると、焙煎豆15g使用として90000円ほどとなります。2025年10月時点の金相場は15g333000円。トップオブトップと評価れるコーヒーの価値がどれほど高騰しており、この分野に世界の富が流入しているかが多少は実感しやすくなる数字ではないでしょうか。
    • オークション市場の高騰
      2025年のカップ・オブ・エクセレンス(COE)では、ニカラグア産が1ポンドあたり88.20米ドル(約19,300円/kg)、ホンジュラス産の平均落札価格が1ポンドあたり30.77米ドルと、歴史的平均の約2.5倍に達しました。台湾のプライベート・コレクション・オークションでは、ナチュラルゲイシャが1ポンドあたり500.50米ドル(約55,000円/kg)で落札されています。
    • コーヒーの木1本の生産量
      コーヒーの木1本から収穫できる生豆の量は、品種や栽培条件によって大きく異なります。アラビカ種では年間約0.5〜2kg、ロブスタ種では1〜3kg程度が一般的です。ただし、気候変動の影響で近年は生産量が不安定になっています。
    • 世界のコーヒー消費量
      世界で1日に飲まれるコーヒーの量は、約25億杯以上と推定されています。これは1年間で約9,000億杯に相当し、地球上の全人口が1日あたり約3杯のコーヒーを飲んでいる計算になります。
    • コーヒー豆の市場価格高騰
      2025年上半期、コーヒー豆の平均価格は過去35年間で最も高い水準に達しました。アラビカ種は1kgあたり8.64米ドル、ロブスタ種は5.52米ドルと、いずれも歴史的な高値を記録。2024年11月にはニューヨーク市場でアラビカ種の先物価格が1ポンドあたり3.29ドル(約500円)を超え、1979年以降の最高値を記録しました。
    • コーヒー生産の水フットプリント
      コーヒー1杯分(125ml)を生産するのに必要な水の量は、栽培から加工まで含めて約140リットルとされています。これは「バーチャルウォーター」の概念で、直接的な水使用量だけでなく、生産過程で消費される水の総量を表しています。
    • 気候変動の影響
      主要生産国であるブラジルやベトナムでは、干ばつや豪雨などの異常気象により生産量が減少。ブラジルでは干ばつと霜害が発生し、アラビカ種の生産が大きく減少しています。ベトナムのコーヒー輸出は2024年の最初の11ヶ月で数量は前年比8%減少したものの、価値は40.5%増加し、49.2億ドルに達しました。
    • 日本のコーヒー消費
      2024年の日本のコーヒー消費量は400,218トンで、前年比99.6%とほぼ横ばいでした。しかし、価格上昇の影響で消費動向に変化が生じる可能性があります。
    • コーヒー産業の経済規模
      世界のコーヒー産業の市場規模は約1,000億ドル(約15兆円)と推定されており、約1億2,500万人がコーヒー生産に従事しています。これは世界人口の約1.6%に相当します。
    • スペシャルティコーヒーの成長
      スペシャルティコーヒーの市場は年率約10%で成長しており、特にアジア太平洋地域での需要が急増しています。高品質なコーヒーに対する消費者の関心の高まりが、オークション価格の上昇にも影響しています。

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