毎年この時期、2週間だけ現れる幻の村があります。
場所は市街地から遠く離れた安曇川の源流域で、芦生原生林という自然保護区に入る手前です。滋賀県朽木の最奥地にて「山水人(ヤマウト)」というイベントに参加してきました。全国から筋金入りのナチュラリストや旅人たちが集まり、共同生活を営みながらメインイベントとなるライブを始め、様々な企画が催されます。どこか未開の民族の村のように見えるのは否定しませんが、開放的で助け合いの精神に溢れた安全な場所です。
たまたま時間が空いたのをいいことに、湧き上がる衝動に駆られて遊びに行ってしまいました。ここ最近、ブースを組んで源流に入りたいという欲求が溜まっていたので、出店も出来て願ったり叶ったりでした。
この辺りは針畑という地名で、手作り市でお世話になっている「はるや」さんや「山中屋製パン」さんが暮らしていたりします。到着して設営していると、早速はるやの太郎君たちが遊びにやって来ました。着実にコーヒー好きの常連さんに育ちつつあります(笑)
とにかく山水人の醍醐味は、ピュアな自然の中での面白い人たちとの出会いです。馴染みの人も初めての人も隔てなく、みなさん濃い目でコクのある話を聞かせてくれます。
イーリャ・ダス・タルタルーガスの大迫力の太鼓パレード、鳴り止むことのないサウンド、民謡に合わせて地元の方たちと盆踊り、最後まで自然のリズムに乗り、心地よく揺られて過ごしました。