急冷式用レシピをアプリで自動生成
・2025/07 Ver 1.2β公開 UI/UX改善・リカバリー機能追加・3Dチャート追加
・2023/07 Ver 1.0β公開
目的:
- ”薄まる”・”ぬるい”・”氷の量は?”・”ブリューレシオは?”などなど、条件の調整が難しい(直接氷投入型)急冷式の適切なレシピを瞬時に作成
- スマホ・pcでどこでも使える。高い精度と実用性を備えたウェブアプリ型コーヒー抽出最適化ツール
- ネットや本などに頼ったレシピ探し、レシピ作りに掛けるコスト(費用・時間・労力)が不要に
- それぞれのお好みや目的に沿って抽出条件を設定可能(目的温度、ドリンクレシオに基づく濃さなど)
- 各ケースに最適な直接急冷式用レシピを瞬時に計算(氷の量、粉の量、完成量など)
- レシピの分量バランスを3Dでグラフィカルに表示
- 「氷を入れて冷やす飲み物(コーヒー、紅茶、ジュースetc)」であれば、ほぼ全てのパターンに対応可能です
1・2杯分 ⇔ 1L・大量抽出
濃い ⇔ 薄い
温い ⇔ 冷たい
- 類似レシピ自動生成機能:
コーヒー抽出で起こりやすいトラブルの一つが、レシピと実際の工程のズレです。
リカバリー技術:抽出工程中にリアルタイムにレシピや結果を補正するという技術には、プロでも正確に実践するのが難しいほど高度なノウハウの習得が必要です。
この機能は、そのノウハウをソフトウェアに組み込むことで、適切なリカバリーのサポートを実現します。
3Dグラフ上の赤い◇は、入力値に基づく予測結果を示すプランAです。
もし、工程中の各計測値にズレが認められた場合、その周辺のカラフルな点をクリックすると、実際の状態に近いレシピと予測結果を持つ点が見付かるはずです。
プランBの選定:その中から、納得の行く予測結果を持つプランに切り替えることで、見事リカバリー達成となります。
また、事前に様々なレシピをシミュレーションしたり、分量と熱量のバランス関係について理解を深める際にも役立つ機能です。
- 各フォームに半角数字で値を入力してから計算ボタンをクリック。計算結果とグラフが表示されます
- 計測値や用語の意味が分からない場合でも目安値を参考にしてもらうと、およその計算結果が得られます
- ドリンクレシオという用語の詳細は下記(濃いめ:小さい値 ⇔ 軽め:大きい値)
- コーヒースケール・温度計・濃度計(TDS値)・電卓を使ってもらうことで、より正確な目的量と目的温度に近付きます。
- 計算された氷量は、ほぼ解け切ります。温度と濃度を一括で調整するために最低限必要な量を示しています。その後、保冷用の氷を追加するか、氷なしにするかはお好みで選択できます。
- ブラウザのメニューからお気に入りやホーム画面に登録してもらうと、すぐに使えるようになります
急冷式アイスコーヒー分量計算ツールver1.2
自然法則でコーヒー抽出をコントロール
計算結果
- 目的温度5℃は良く冷えた飲み物の温度
- 氷温度は家庭用冷凍庫の標準的な設定温度
- 計りと温度計を使用すると正確に調整できます
- ドリンクレシオ12.5はやや濃いめの設定値です
- ※1:直接急冷式の場合、ブリューレシオでの計算は遠回り
- グラフ上のカラフルな点を利用することで、レシピと実際の状態のズレをリカバリー出来ます
• 水の比熱: 4.2 J/g·K(文献値: 4.184 J/g·K)
• 氷の比熱: 2.1 J/g·K(文献値: 2.05-2.09 J/g·K)
• 氷の融解熱: 334 J/g(文献値: 334 J/g)
”コーヒーのコツ”の限界を知る
ホットコーヒーに直接氷を投入するアイスコーヒーの作り方を「直接急冷式」と呼びます。
そして、そのレシピを作成する際、誰しもが必ずぶつかる未解決の問題があります。
投入された氷が解けた後のコーヒーの濃さと冷え具合について同時に想定する手段がない
「直接急冷式のアイスコーヒーを作る時は氷が解けて薄くなるので、あらかじめ濃い目のホットコーヒーを準備しましょう」という説明、あるいは”コーヒー作りのコツ”、これは単なる概要です。
大抵の場合、次に来る情報は”おすすめのレシピ”という形をした結果です。
中間プロセスはどこへ行ってしまったのか?
ある程度の実践経験をお持ちの方であれば、そのプロセスをコントロールするためのノウハウが、コーヒーの解説やコツから抜け落ちていることにお気付きではないでしょうか?
完成形(目的)が見えない状態で、事前に適切なレシピ(要件・設計)を導くのは不可能
この考え方(逆算思考)は、あらゆる「モノ作り」において、例外なしの大前提です。
しかし、コーヒーのコツと呼ばれる多くの情報では、その前提が崩れています。
- 「おいしいコーヒー・アイスコーヒー・カフェラテの作り方」といったように目的自体が曖昧
- 目的達成のために不可欠な要素の欠落(素材、器具、工程、環境など)
- 目的が曖昧にもかかわらず、レシピの各条件(変数)の方が先に決定済み
このような情報における論法(レトリック)は明らかな矛盾を抱えているため、実務的に正確な判断や結果が要求される業種や場面では通用しません。
そういった類の情報が通じるのは次の範囲までです。
- 入門者向け
- マーケティング
- 目的とする味わい(誰もが想像する完成形)が、確固として共有されているコミュニティ
これらの範囲を越えると、”コーヒーのコツ”の大半は役に立たなくなるどころか、地に足の着いた歩みを阻む足かせにさえなります。
特にケースバイケースの対処が重要となる場面(中級者以上の趣味やプロの現場など)では、目的・プロセス・結果の関係について、より明確に示す必要性に迫られるからです。
特に直接急冷式のレシピ作りでは、濃さや冷たさといった「標準化・数値化しにくい(共有しにくい)情報」を扱う必要が出て来るので、一般的な”コーヒーのコツ”の前提条件不足・ノウハウ不足が、致命的な欠陥として表面化しやすくなってしまうのです。
コーヒー作りにおいて、少し複雑な問題に対処しなければならない場合、ほとんどの方はお気に入りのコーヒー屋さんが準備してくれたレシピやネットで検索した情報を参考にするのではないかと思います。
ここで、次のような状況が必然的に生み出されます。
個人の試行錯誤の結果(≒経験則、あるいは限られた完成形)への依存
私たちは知らない間に、コーヒー作りの形とはそういうものと思い込んでしまっている節があります。
安易に前例主義に陥らない(沼にハマらない)ための、もっと根本的で自由な解決手段があればいいのに…
これが、当店が多くの方にご提供したいサービスの一つです。
レシピが先か、コーヒーが先か?
この答えは、言うまでもなくコーヒーです。
レシピは目的のコーヒーを作るための手段の一つに過ぎません。
- 目的地にたどり着けるならば、どんな道でも良い
- 目的地にたどり着けないならば、道を変えるしかない
とある一つの方式、手法、器具、レシピ、コツといった道筋に囚われてしまっている状態は、手段が目的化してしまっている状態です。
通常、このような状態は私たちの選択肢を狭め、不自由な思いを強いる結果になりがちです。
誤解のないよう付け加えると、「コーヒー作り」という趣味では、それもまた楽しみ方の一つです。
しかし、結果と道筋をワンセットとしてみた場合、全体の満足感というバランスが崩れているとしたら、どこかに無理を抱えているのではないでしょうか?
コーヒーアプリという解決手段
少し小うるさい御託を並べましたが…
上記、当店開発の手法によって、「経験則(私だけの情報)依存が引き起こす循環参照問題」については、解決の糸口が見えました。
一部ではありますが、「物理法則に沿った確かな手法と参照元を共有可能な形式で提示する」ことによって、それぞれの目的に沿った適切なレシピ(氷量や完成量、粉量、温度など)を、誰でもすぐに導き出すことが出来るようになったからです。
言い換えると、このアプリには一部のプロや熟練者しか持ち得なかった「コーヒー作りのノウハウ」が、これ以上ないほど磨き上げられた形で組み込まれている、ということです。
※あくまでも、レシピ作りのベースをご提供するツールです。
また、レシピで用いる粉量についても同様に…
- 目標値(結果=コーヒー)を参照する
- 法則性に則って逆算する
- 初期値(原因=レシピ)を設定する
少し複雑な(慣れれば当たり前の)手順を踏む必要があります。
はじめに行うべきは、目的の「濃さ」という条件を設定するために、目的に近い他のコーヒーを参照すること
参照用コーヒーは、出来れば想像やなんとなくではなく、実際にレシピ通りに作って飲んだ経験のあるコーヒーの方が、具体的な完成形と工程がイメージしやすくなります。
氷が解け切った時点のアイスコーヒーのドリンクレシオ※1を、参照用コーヒーのそれと同じ値に設定することで、だいたい同じ濃さのコーヒーに仕上がる、という結果が期待出来るという訳です。
例えば…
上記ツールの初期値は、次のレシピを参照した上で設定されています。
参照用ホットコーヒー
- 透過式(ペーパードリップ)・豆(中深煎り)・粉量12g(中粗挽き)・抽出量(目的量)150g・注水温度85℃・時間2分30秒(蒸らし込4投)
- ドリンクレシオ:目的量 ÷ 粉量 ≒ 12.5(比率で表すと1:12.5)
- TDS濃度:成分量 ÷ 目的量 × 100 ≒ 1.5%(やや濃いめ)
※用語の注意点:
通常の抽出方式では、「目的量=抽出量」となりますが、氷投入型急冷式では抽出されたコーヒー液に加氷という形でバイパス注水を行うため、「目的量=抽出量+加水(氷)量」となります。
また、ドリンクレシオ(Coffee Grounds to Drink Ratio)という「粉量と目的量の比率」を表す用語とブリューレシオ (Coffee Grounds to Water Ratio)と呼ばれる「粉量と注水量の比率」を表す用語は若干異なるものです。
ドリンクレシオ以外の濃度調整方法
- 抽出時間を調整する
注水速度をゆっくりめに調整 ⇒ 基準レシピと同じくらいの抽出時間にする
加水(氷)を行うことで濃度が下がることが前提の急冷式では、あらかじめ濃度の高いベース用コーヒーを準備するという手順になります。それをドリップで準備する場合、通常のホットコーヒーと同じ感覚で注水すると、抽出時間が短くなり過ぎることで濃度が上がりにくくなってしまうためです。
- その他
- 挽目を少し細かめにする(例:中粗挽き⇒中挽き)
- 注水温度を上げる(例:85℃⇒90℃)
- 粉量を増やす=ドリンクレシオの値を小さくする(例:粉量 14g ⇒ 16g ドリンクレシオ 12.5 ⇒ 10.5)
- 攪拌(圧力)を強くする
これらのレシピ調整法によって、濃さをはじめとする風味の印象は変化させることが出来ます。
「どの調整方法を選択するか?」について、良い悪いといった評価はありません。
どの道筋を選んでも、調整さえ適切ならば目的地に近づくことは出来るからです。
ご自身のやりやすさや、目的の風味といった状況に合わせて、「適切な使い分け」が出来るようになることが大事です。
このアプリでは、「ドリンクレシオ(分量の比率)を変えることで粉量による濃度調整を行う」という方法を採用しています。
挽目や温度、攪拌ではない理由は、このアプリの目的が、「不特定多数のケースやユーザーに使用してもらうこと」だからです。
このような目的の場合、再現性を高めるために重要な条件の一つは、「誰でも正確に計測可能な値を用いること」です。
ある程度の経験者同志であれば、測定不能な値であってもニュアンスで伝わる部分があることは知っていますが、入門者から見れば、それがハードルを下げるどころか上げる要因になることも知っています。
その意図はなくとも、自分だけの情報(参照元・基準)を明らかにしない限り、「循環参照問題による混乱」の種が蒔かれ続けます。
※分量の比率は、抽出液のおよその濃度感を推測したり、レシピを比較する際の目安にしたり出来る点、スケールさえあれば計算出来る点で便利な値です。
しかし、分量の比率も抽出条件の中の一要素に過ぎず、おいしさや各ケースでの再現性まで保証出来るほど万能な指標ではないという点には、ご留意頂ければと思います。
関連記事:【2023再編版】急冷式アイスコーヒーの作り方は?①-氷量問題の解決編
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